今日は狩りの日、有害駆除という狩りです。
狩りは、様々な要素でやります。一概に猟師だからこうだというスタンスでは纏められません。釣りと似ています。鯉釣り、鮎釣り、石鯛釣り、同じ猟をしていても見ている方向が違う時があります。今度またここは書きます。
猪肉が旨い。多分うちのは旨いです。
長くなります…子供の頃猪肉を食べる機会が稀にあり、長野、福島、伊豆、…。何度か食べますが、全部不味いんです。臭いし良くわからない。でも、絶対に違うはずなんだと確信がありました。不味い肉を獲る意味がないからです。
そんな中、旨い肉は、関東にいて嫁さんの冷凍庫の肉だけでした。
たぶん俺んちの肉は旨かったでしょ。その辺の整理、今日は頭の整理です。
どういう肉で何用か何のためか、誰が食うのか?という事を。
誰が獲った(僕ら)
誰が捌いた(僕ら)
誰が食べる(僕らと、みんな)
どういう風に保存する(切りやすいよう、食べやすいよう)
保存する(僕が)誰のために(僕とみんな)
ここが全く違うから不味い肉しか猪肉はない。
世の中の猪肉は。
誰が獲った(しらない)
誰が捌いた(しらない)
誰が食べる(しらない)
どういう風に保存する(なんとなく)
保存する(しらない)誰のために(わからない)
これだけ違うと思います。どう??旨いわけでしょ。
普通の人は、なかなかそういう事には行きません。肉に一つポイントがあります。
誰が獲った(僕ら)誰が育てた(尾崎牛)とか、
個人が特定出来る肉はお宝です。そう、それに自信があるから隠さないで流通出来る。
また、何かあった時に責任を取りたい。隠すヒト用が無い。そういう表れです。
もし個人が特定できる肉があった時は、絶対ゲットするのがお勧めです。
今日は、狩りするの知らなかったので、着いたら僕のところに犬達はおりました。
山に登り、皆を誘導します。体制が整ったら、踏み込み犬の所まで行きます。
デカい声をだし、犬達と同調し、(セコ)という役をします。風がない炎天下の藪の中、キツイです。
デカいセコ声は犬達への合図、と共に、猪をココではないとこに誘導します。
キタよ、俺はココ、行け、あっちに出せ、負けるな。という犬達と一緒に居る合図です。
75才若手の所です。おじちゃん達は40年50年狩りしてる猛者こんな時若い奴になかなかやらせてくれませんが、
認めてくれています。ありがたい。
犬達と僕のバランスが取れ、山を下り向きに詰められました。そこでまたデカい声を張り上げる。
おかげで猪は獲れました。
僕の役目は、安全に早く狩りを止めるようにする事を心がけています。
犬を捕まえる、おじちゃん達を誘導する、止める、獲る。止めれる状況を作る事が僕のする事です。